2009年06月13日

道道136号アタックツーリング

先月の林道三昧ツーリングで近いうちに再訪を心に誓った道道136号夕張新得線の夕張ニニウ間だが、意外と早く機会が訪ることになった。
忙しくてずっと行けなかったキャンプツーリングに今回行けることになり、目的を道道136号アタックツーリングにした。
同行者は同僚K(シェルパ)で、夕張近辺でキャンプしようと思う。

アタックに使用するバイクだが、廃道を想定してKSRにしたい。
出来ることなら荷物を積んで走りたくはないKSRだが、今回は近い場所なのとキャンプ地に荷物を置いてからアタックするつもりなので問題ないだろう。
今回のツーリングに備えてKSRを林道向けにちょっとだけカスタムした。
フロントスプロケットを15丁→14丁に換え、リアに自作泥除けを追加し、ハンドルを更にアップし、ヘルメットをHORNET−DSに新調した。
これで準備万端のはずだったのだが…。

朝8時前自宅を出発しようとしたら、エンジンがかからない
いくらキックしてもかからない。
プラグを調べてみると燃料は供給されているようだが火花が飛んでいないようで、どうやら電気系統の故障のようだ。
汗だくになりながら格闘すること30分、KSRを諦めて急遽ドリームで行くことにした。
慌てて自作サイドバッグのベースを付け替えたり色々準備したりで、結局1時間以上遅れての出発となった。
今回ドリームで行くことは想定していなかったので、もちろん準備なんかしていない。
唯一の救いは、この前タイヤをダンロップのK860に履き替えたこと位。

気温14℃、今にも雨が降り出しそうな空の下、夕張へと向かった。
今日明日の天気が確実に悪いのは分かっているが、諸々の事情により基本的に雨天決行である。
今回キャンプする場所だが夕張だと石炭の歴史村ファミリーキャンプ場1つしか選択肢がない。
以前は丁未風致公園大草原キャンプ場もあったが、2007年に閉鎖となっている。
石炭の歴史村ファミリーキャンプ場は営業期間が7〜8月の2ヶ月間のみと、かなりやる気のないキャンプ場。

普段自分のキャンプスタイルは寝るのと焚火をするのが大きな目的であり、自炊はするがせいぜいお湯を沸かす程度で洗い物はほとんど出ないし使う水は2Lもあれば1泊は余裕で持つ。
去年の11月末に行った白老ふるさと2000年ポロトの森キャンプ場なんて営業中にも関わらず、凍結の恐れから水場は使えなかった(管理棟で水は貰える)し、使えたのは汲み取便所だけだった。
過去他にもシーズン外で閉まったキャンプ場に何度か行ったが、特に不便を感じたことはない。
という訳で今回は閉鎖した丁未風致公園大草原キャンプ場に行ってみることにした。

10時半にキャンプ場へ到着。
既に管理されていないこともあり、サイトの草は伸び放題。
隣接する公園も閉鎖中だが、散歩や山菜採りの人が数人いた。
公園の一番高い丘に何に使われていたか分からないが、東屋風の屋根があったのでそこにテントを張ることにした。
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下がブロック張りになっているためペグが刺さらず少々手こずったが、その分フラットなので寝心地は良いだろう。
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テントを張り終えた頃、ポツポツと雨粒が落ちてきた。
セイコーマートで軽い昼食をとり、道道136号へと向かった。
山へ向かうにつれて雨脚が強くなってきたが小雨程度なので特に問題ない。
それよりも昨夜かなり強い雨が降ったので、道や川の状態が心配だ。

ルベシップ林道へ入ると道はグチャグチャ状態で滑って走り辛い。
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序盤からこんな状態で先行きにかなり不安を感じる。
雨は断続的に降り続いており、時々弱くなる感じ。

13時過ぎにルベシップ林道を抜けて道道136号との合流地点へ到着、今回ここを起点とする。
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ここからニニウ方面へ向かった先が見てみたい場所で、出来れば夕張と占冠の境界まで行きたい。
dodo136.jpg
境界付近はゲートがあったり急斜面だったりで、通り抜け出来ないことは覚悟している。
なので目的地まで行けたとしても、またUターンして戻ってくることになることは必至。
始めから分かっているのに行止まりまで行って戻ってくるというのも何だか変な話だが、それでいい。

パンケモユウパロ川沿いに走る林道を進むと、森林鉄道で使われた鉄橋の橋脚部分が残されている場所が時折現れる。
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ルベシップ林道のグチョグチョ状態とは打って変わり、道道136号に入ってからは水溜りはあるものの、そんなに酷い状態ではない。
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道幅も十分あり、場所によっては車が離合出来る位の余裕もある。

起点から3.6km、『下夕張林道』の標識が立っており、横のゲートは開いていた。
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ゲートを通過して少し進むと釣り人が1人いたが、結局それ以降人と会うことはなかった。

川沿いの林道にありがちだが、似た様な景色が繰り返される。
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要所要所に護岸工事がされているし、道はそれなりに手入れされている感じがする。

起点から13.5km、雨によって道が流されていた。
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バイクであれば問題ないが車だとキツイだろう。
ジムニーだったら何とか通れるかな?

ここを通過した途端シングルトラックとまでは言わないが、確実に道の雰囲気が変わった。
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道中、鹿の角が落ちていたり、
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ヒグマの特大ウンチがあったり、
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何のものか分からない骨が落ちていたりした。
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道の方は所々ガレていたり、
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中程度の落石があったりするが決定的な場所が現れることはない。
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淡々と進み、気が付くと最後の分岐まで来ていた。
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この先は分からないが、ここまでは全く問題なかった。
当初は金花湯への道の様な廃道状態を覚悟していたが、思いのほか普通の林道でちょっと拍子抜けした。
ここに至るまで支線(作業道)は一切無視し本線らしき道を真っ直ぐ進んで来たが、ここで初めて作業道(占冠越線)へと進んだ。
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この分岐から400m程進むと川が見えて来た。
R0013364.JPG
この川を渡ると目的地は直ぐそこのはず。

歩いて川を渡ってみると長靴上端よりは浅いが、流れの速さはそこそこある。
川底の石がでかくて苔でヌルヌルしているのがちょっと危険。
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あれこれ協議した結果、この川を渡ることにした。
ドリームのマフラーがちょうど埋る位の水深だが、短時間だしエンジンをふかしていれば排圧がかかるのでたぶん大丈夫だろう。(←止まったらどうすんだ?)

モウモウと水蒸気を上げながら無事に川を渡りきった。
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先へ進もうと走り出して直ぐ、
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うわぁー、なんだこりゃ。

急勾配もさることながらオフ車が掘り起こしたと思われる深い溝がいくつもあり、今日の雨と相まってグチャヌルの凄い状態。
せっかく頑張って川を渡ったが残念ながらここで終わり、起点から18.3km地点。

GPSを見ると目的地は目前なので、歩いて進んでみた。
R0013371.JPG

登り坂は途中で左にカーブし、間もなく鉄柵が見えてきた。
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そう、この前の林道ツーリングで見たかったのはこのゲート(鉄柵)だ。

柵の向こう側、
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ニニウ方面への道は草が茂っているが、特に荒れた感じではない。

振り返ると策の横に『道道終点』の看板が立っていた。
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道道終点…、何だか寂しい響きだ。(なんのこっちゃ)

すぐ傍に工事標識が倒れていた。
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5年前までは道路維持補修業務をやっていたらしい。

鉄柵自体はかなり強固で突破するのはまず無理だが、過去にチャレンジした人が作ったらしい獣道の様な迂回路が出来ている。
R0013378R.jpg
ドリームでは無理だが、競技をやっている様なオフ車(トラ車)だったら通過可能だろう。
KSRでも時間をかければたぶん通過出来るだろう。

この酷道区間、距離にして僅か50mにも満たない。
今現在、道道136号夕張新得線の夕張側に限って言えば、この区間以外はそれなりに整備された普通の林道だ。
しかしこのたった50mの道(&川)のために道道136号という道が開通することがなかったし、今後もないだろう。
前後の道は整備されている状況を見ると、たぶん意図的にここを整備していない様な気がした。
理由は分からないがたぶんそうだろうと思ったし、それでいい様な気がする。

それと鉄柵があった場所は夕張とニニウ(占冠)の境界かと思っていたが、帰ってから違うことに気が付いた。
kyokai.jpg
GPSのログを見ると境界より約100m夕張側に位置していた。
GPSの誤差があったとしてもせいぜい10m以下だと思うので、この鉄柵は夕張側に立っていたことに間違いない。(どうでもいいか?)

とりあえず目的は達せられたので予定通り?引き返した。
往路もそうだったが特に見通しが利くわけでもない至って普通の林道なので、復路は飽きがきていて長く感じた。

16時過ぎに起点へ戻ってきた。
今回もう1つ行きたい場所がある、シューパロ湖に架かる三弦橋だ。
鉄道好きな同僚Kが是非行ってみたいとのこと。
自分はこの前行ったばかりだが、実はもう1度行きたいと思っていた。
この前は偶然辿り着いた三弦橋だが帰るための道を探している最中だったこともあり、ゆっくり味わうことが出来なかった。
撮った写真もたったの3枚しかなく、帰ってきてからもっと撮っておけば良かったと少し後悔した。

三弦橋へ向かう途中、気が付くと雨は上がっていた。
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当たり前だが、ダム工事は以前より進んでいた。
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三弦橋へのアプローチ方法だが、あの気持ち悪いトンネルは二度と通りたくない。
トンネルをくぐる位ならこの急斜面を下る方がよっぽどましだと同僚Kに切望した。
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そんなにそのトンネルが嫌なの?と言われたが、
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下に降りてトンネルを見て納得してくれた様子。

三弦橋の方はというと、
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生憎の曇り空だが逆にそれがいい雰囲気を出している。

1ヶ月前に比べて若葉がかなり茂っている。
岸の上からだとどうしても木々が邪魔なので、鉄骨の上(約20cm幅)をそろりそろりと綱渡りの様に歩いて進んだ。
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雨上がりで濡れているのと、少し苔っぽくなっていて滑るので結構怖い…。

振り返ると木々に埋もれてトンネルが僅かにしか見えない。
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50年前はここを機関車が走っていたんだよなぁなんて想いを馳せたりして。
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世界的にも珍しいこの三弦橋はもうすぐ湖の底に沈んでしまい、もう二度と見れなくなるかもしれない。
みんな見に来なくていいの?あと4年で沈んじゃうよ。

本日の目的は全て達することが出来て満足した、そろそろキャンプ場へ戻ることにしよう。

毎度のことだが鹿の数が多い。
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10分に1回は現れる様な感覚。
特に若い鹿が多く、かなり近くに寄らないと逃げて行かない。
子育て時期なのか子連れの鹿もいた。

今日は半日、雨の中の林道を走ったのでかなりバイクが汚れたが、ドリームの風防&レッグガードのお陰でかなり楽をさせてもらった。
当初はKSRで行くはずだったが、結果的にはドリームで来て正解だった。
それにあんな奥地でエンジンかからなくなったら…、と思うと怖いものがある。

キャンプ場へ戻る前に風呂と買出しを済ませたく、先にユーパロの湯へ立ち寄った。
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18時45分に到着、俺のKSR不動トラブルのせいもあって時間がおしている。
この分だとキャンプ場での夕飯はかなり遅い時間になりそうなので、食事もここで済ませることにした。

カレーにするかかなり迷ったがビーフカレーで俺の好きなポークじゃなかったので、結局五目チャーハン(大盛り)にした。
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昼は軽いものしか食べていないこともあってかなり空腹のため、味は美味しかったが腹一杯にはならなかった。
ま、キャンプ場で焚き火をしながら何かつまめばいっか。

キャンプ場に戻り、夜の楽しみ焚き火だ。
去年の12月に拾った薪をやっと使える時がきた。
それとプチかまども初使用となる。

プチかまどには色々なオプションがあり、その中の1つに床底から空気を取り入れるためのパンチング床なるものがある。
R0013209.jpg
このパンチング床を使うためにはプチかまど本体の好みの位置に穴あけ加工をしなければならないのだが、とりあえず1度単体使用してからにしようと思ってまだ手を加えていない。

ただの箱の状態で焚き火を始めたが、どうにも火付きが悪い…。
はやりパンチング床を使わないとダメかな?
しかし穴あけがまだだしパンチング床自体を今回持ってきていない。
そこで床部品を取っ払い、プチかまどを筒状にして脚付き網の上に載せた。
puchi.png

効果は絶大で、物凄い勢いで燃え始めた。
R0013411.JPG
こういう使い方も悪くはないが、次回までにパンチング床をセッティング出来る様にしておこう。
他にもトランギア用アタッチメントがあり、これも本体に穴あけ加工が必要なので同じく準備しておこう。

標高680mに位置していることもあるためか気温の方は意外と低く、夜中の1時半に最低気温7.4℃を記録した。
風がそこそこあり、丘の上で吹きさらしということもあって体感温度は結構低い。
しかしこの寒さだからこそ焚き火の有難さが身に沁みる。

次の日は前日に増しての雨降り。
そういえば脚付サイドバッグの使い心地だが、かなりいい感じ。
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テーブル高さと天板の大きさがちょうどいい。

帰り際、うさぎや本舗のシナモンドーナッツをお土産に買った。
R0013416.JPG
かなり軟らかいドーナッツのためバイクの荷台に揺られて家に帰ってみると半数以上がいびつな形になってしまっていたが、味の方は最高に美味かった。
いくつでも食べられる感じがする。

今回、予想通り道道136号夕張新得線は通り抜けることが出来ず、途中で引き返す結果となった。
しかし、どこか満足している自分がいる。
通り抜けは達成出来なかったが、ずっと行ってみたかった想いは達成出来た。

これを見てもしここへ行く人がいれば、是非夕張側から行って欲しい。
あの酷道区間は下から登ってこそだと思う。(何が?)
だってあんな所に行く人はそれなりの人だろうし、上から降りても面白くないよ。


posted by 管理人 at 00:00| Comment(13) | ツーリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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